外国で行われている割礼と包茎手術はどう違うのか?

外国で行われている割礼とは

割礼は性器の一部を除去する行為となっています。特に宗教目的で行われてきた、男性器一部を切り取るものが、古来からの習わしとして有名です。内容は国や地域などによって異なっており、包皮ではなく睾丸を取り除いたり、尿道を切開する風習も見当たります。

中でも包皮の一部を除去するケースは、今でも幅広いエリアで存在していますが、これには単なる通過儀礼や宗教目的だけではなく、衛生上のメリットがあるために存続している可能性があります。男性器の包皮部分には垢がたまりやすく、発展途上国の環境下では病気になるリスクが考えられます。このために割礼を行って病気を防ぐと言う、合理的な目的を持つ側面もあるようです。

ただし包皮を除去しても性感染症を防ぐのは困難との見方があります。実際の研究ではエイズのり患率を軽減できたと言うものもあれば、その内容に懐疑的な声も根強いなど、現実的な効果については不透明と言えるでしょう。

包茎手術はどう違うのか

外国で行われている伝統的な割礼と違って、包茎手術は医学的に安全性が高く、高度な技術と知識による分施術後の傷跡も残りにくいと言えます。

まず安全性については当然ですが、きちんと殺菌消毒に配慮した上で、免許を持った医師が包茎手術に当たりますから、失敗する可能性は低くできます。麻酔をしっかりと使うために痛みも少ないですし、他にも出血や施術後の痛みに対する対策も可能です。

また包茎手術では無造作に皮膚を切り取るわけではなく、デザインに気を配ったり、傷口が残りにくいように配慮して行われるのが一般的。このために仕上がりも綺麗で、生々しい手術痕を隠せるような手法も登場しています。

包茎手術は色々な手法があり、自身にあったものを選べるのもメリットです。リーズナブルな予算で行うものもありますし、より高度な技術を使って傷口をうまくカモフラージュするような方法を選ぶことも可能。自由度と言う点では言うまでもなく、こちらの方が有利でしょう。

まとめ

総合すると包茎手術は強制的に受けるものではなく、任意に安全性やデザインなどにも配慮したうえで受けられることが、伝統的な割礼と大きく異なる部分と言えそうです。割礼は痛みも強いですし、場合によっては死亡例もありますから、これを強制で受けなくて良い日本人は幸運と言えるかもしれません。

包茎についての悩みがあれば、より洗練された現代医学の包茎手術を検討できることは、日本では当然ですが外国に生まれた場合は、必ずしもそうではないわけです。